スピン系の経路積分
スピン系の経路積分はスピンコヒーレント状態を使って表すことができる.スピンの固有状態を使わない理由は,経路積分を構成するために連続的な表現がほしいからである.以下ではまずスピンコヒーレント状態について説明する.
スピンコヒーレント状態
またスピンコヒーレント状態によるスピンの期待値
という関係が得られる.ただし,角運動量の交換関係
となるので,それぞれの成分を計算すると
となる.よって,まとめると
と書けるので,この
次に経路積分表示する際に現れる
となるのでそれぞれの項を計算すると
となる.まとめると
と表せる.
次に具体的なスピン系を考えて,遷移振幅の経路積分表示をする.簡単のために磁場中の
としてスピンコヒーレント状態の完全性を使って経路積分表示すると
となる.
ここで境界条件を
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